みずという野菜をいただいた。
(語頭にアクセントがあるらしい)。
葉生姜をもっと可憐にしたというか、葉生姜の白い部分をもいで、色をぐんと淡くして、くたっとさせたというか。
東北の山菜らしい。
なにせ見たことがない。
「こうやってね、葉をとりながら、で、途中から折りながら、皮をむくの。さっとゆがくときれいな緑色になるから。胡麻和えにするとおいしいのよ。ここの赤い部分はね、ひげ根を取って、よーく洗って細かくたたいて、味噌と生姜であえるといいよ。でもたいへんだからねえ、無理しないで、なんなら赤い部分は捨てちゃってね」
「(赤い部分を料理すると)なめろう、みたいな感じですか?」
「うーん。なめろうね。まあそうね」
持ち帰って早速実践。
葉をもぐようにとりながら・・・途中で折りながら・・・皮をむく。
もともとが細いので、どのへんまでむいていいのか、不安になりつつ、皮とおぼしきところをせっせとむく。
湯を沸かして、さっとゆがくと、あら不思議。
冴え冴えとした、きれいな緑色。
根の部分(赤い部分)についている細かいひげ根をちまちまとり、よーーーーく洗って(泥がいっぱいついてる)、細かく叩くと、こちらもあら不思議。粘りが出てきた。
緑の部分はオニザキの白ごまと八木長の椀だしと醤油で、即席胡麻和え。
赤い部分は味噌(いただきものの手作り味噌、とっておいてよかった)と生姜で、とろとろの和え物。
いいねえおいしいねえ。
・・・でも思ったほど、量がないねえ・・・。
赤い部分は、味見だけでがまんしないと。