現実逃避の結果、テレビの前にあるこたつに、いろんなものがうんざまんざと積んである。
あー片付けないと。
でも、借りたまんがが37巻もある。読んでも読んでも、わんこ蕎麦のように終わらない。
他に読みたいのもあるし、書かなくちゃいけないのも山積み。しまった、ハードディスクの残容量がやばいやばい。溜まった録画を、消さないと。
こたつの前にひっくりかえり、録画した番組を観てると、ところどころ、画面が欠けてる。
別にテレビが壊れたわけじゃなく、ビールの空き缶とかペットボトルとかお菓子とか本とか資料とか、つまり、片付けていないものが視界を邪魔している。その欠けた様子が、「・・・アタック25だ」。
「はい?」
「ほらあの日曜のクイズ番組の」
「・・・つまり、パネルが欠けてて、画面の一部が見えない、と」
「そーそれそれ。さすが。もうちょっと答えて、下のほうのパネル開けときゃよかったなあ、という状態。よしその設定で」
呆れつつも大笑いした家人は、「あのね、でもそれ、パネルクイズアタック25だから」と、どーでもいいところで念を押している。