病院前の駐車場のうち、ひとつが耐震補強工事でふさがっている。あとふたつはもちろん満車。どれも並んでいる。
でもしばらく待つと「2F」「3F」に入れるらしい。
「エレベーターで上がるので、7~8分かかります」「案内に従ってください」だって。
クルマのまま、エレベーターに乗るってことか。緊張。
おじさんが、一生懸命、説明してくれる。
「前のクルマみたいにね、がたん、がたん、と2回なるから。ちゃんと後輪も越えないとだめだからね。それで、「確認」ボタンを押して、「2階」を押して。そしたら扉が閉まってクルマが回転します。そこで動くと、エレベーター停止しちゃうから」
問題は、運転席から、その「確認」ボタンに手が届くかどうか。右手は相変わらず動かないからねえ、駐車券はすべて、左手で取ってる。ボタン押すのにドア開けたら、中で動いたことになっちゃうんだろうか。
などと考えていたら、余程不安そうに見えたんだろう、
「だいじょうぶ。なんかあったら、飛んで行くから」と言ってくれた。
「わっかりました。ありがとうございます!」と言うと、
「グッド、ラック!」と敬礼された。
「行ってきます!」と敬礼した(右手じゃないといけないらしいけど、左手で)。
なんとか左手でボタンを押し、「おおっ、クルマが回転してるよ!」と遊園地のように楽しく、無事駐車完了。