リハビリ専門病院はさすがリハビリ専門で、いちんち3時間くらいみっちりトレーニングしてる。がんばりすぎないよう、血圧や脈拍をこまめにみてくれるから安心なんだけど。
毎朝、その日のスケジュールが食堂(デイルーム)のボードに発表される。のぞくとたいていリハビリ中。
「はい、足あげてー。がんばってー。おなかに力入れてー」とやってる。「足曲げたまま、おなかの方まで持ってきてー」。
「おなかに力入れるのが、大事なんですね」と、母は神妙にうなずきながらせっせとトレーニングに励んでる。「そーなんです。やっぱり、体幹を鍛えないとだめなんですよね」。
横で椅子に座って見学してるだけでも、なんとなく、おなかに力を入れないといけないような気がしてきた。首が前に出て、背中が丸まってる気がする、…いや丸まってる。これはいかん。
こっそりリハビリメニューの一部をやってみた。実はけっこう、たいへんだぞこれは。うかうかしてると抜かされてしまう。本気出さないとやばい。バランスボールに空気入れておこう。