大きい地震が起きると必ず「なんとか原発に異常はありません」と説明が入る。
腹立たしい。
もちろん異常がないよう関係者が必死に対処されてるのはわかるけど、なんでそもそも、地震で手一杯のところに厄介な構造物の心配までしないといけないんだ?
たぶん、原子力発電は大方の人が「ない方がいいけど、ねえ。そういうわけにもいかないらしいし」と思ってるもので、やめられない理由はとどのつまり「めんどくさいから」だろう。「作っちゃったし。片づけるの途方もなくたいへんだし。他に乗り換えると費用かかるし」。
「うち、活断層の上らしいけど、建て直すわけにもいかないし。耐震補強したいけど、お金ないし」、なら個人の後悔ですむ。でも原発はそういうわけにはいかないでしょう。まき散らしたら自分の代じゃどうしようもないんだから。
人間が頭の中で考えられることなんて、たぶん容易に起こる。「観測史上」なんて、古文書を別にしたら、たかが100~150年くらいのものでしかない。せいぜい二~三世代くらい前からの記録で想定云々なんて、そんな甘っちょろい。「正常性バイアス」だの「今できる備えを」って言うなら、「想定される事態」に向き合わないとだめでしょう。そのへんほっといて、よくまあ「少子化対策」なんて言えるよね。