どうしてこんなことになったかというと、
イ)あ、そういえば27連勝かけた将棋やってるなと思い出して、朝日新聞のサイトにつないでみた
ロ)対局の様子が映ってるけど、肝心の将棋盤が映らない(後に、別の見方があるとわかったけど、そのときは、ものすごい勢いで文句言ってた。だーかーら、マラソンの中継もへったくそなんだってば、云々)。
ハ)BSでやってないのぉ? と母が言い出し、
ニ)CSならいざ知らず、BSじゃあねえ、とテレビをつけてみた。
ベン・ハーをやっていた。
「あー、残念。もう戦車競走は終わってるねー」断言する。
「そう、だっけ? けっこう終わりの方だったよね。まだじゃない?」母が訝る。
「えー、4時間半、で、今3時間経ったとこでしょ、もう終わってるよー。キリストがさっと手を挙げて、わーって病気が治って、きゃーって終わるんだもん。そこが長いもん」
「えー、そーだっけ? まだじゃないの?」母は主張する。
ほどなく、「競走に賭ける」場面が出てきて、戦車競走がまもなくということがわかった。なんか負けたけど、まあいい。あれはすごい。そうこうするうちに、将棋は決着がついた。16時からの「澪つくし料理帖」の特番は録画したから、集中できる。
「どのくらいかかるんだろうねえ、すごいよねえ、どうやって撮ったんだろうねえ」と母が呟き、それならばと戦車競走開始に合わせてストップウォッチを起動してみた。
何度か観てるけど、細部の迫力がいちいちすごい。「あーーーっ、そこ危ないってばっ!」と叫んだりする。「届かないよねえ、それ、50年前に」と冷笑される。映画としてはそれくらいだけど、話の年代としては、2000年前。いずれ届かない。いいの別に。そして戦車競走の時間は概ね9分。息詰まる。長かった。
さらに、「さっと手を挙げて、わーって病気が治って、きゃーって終わる」までなんとなくずるずる観ちゃった結果(まあ、あちこち違ったけど)、帰宅予定時間を1時間半超過しました。さっすが、ベン・ハー。話も映像も強い。