「どこに行ってみたい?」と訊かれて「ドバイ」と答えると、たいがい驚かれる。「なんでまた」。
だってさあ、あんな、砂上の楼閣みたいな都市、ほんとにあるのかと思うもん。「そんなもん、自分の目で見なきゃ到底信じられないよ」と、昔の少女小説に出てきたおばちゃん(たぶん「銀の森のパット」のジュディ)が言ってたけど、まさにその気持ち。砂漠にあんなすごい建物、信じられません。
アメリカに「地球が丸いなんて信じません」と主張する団体があるときいたことがあるけど、気持ちがわからなくもない。聞いた話だけで、自分で考えてないと、なにが嘘かわかんないもの。
冷房切れたらどうするんだとか、水が急になくなったらどうしようとか、やくたいもなく怖い考えは尽きないけど、早いうちに見ておかないとなくなっちゃうような気もする、ドバイ。こーんな気候変動と動乱の世の中、なにがあるかわかりません。