さて、日曜日の夜。帰宅してやれやれとコンタクトを外そうとした。
花粉症で4ヶ月ほどはめてなかったので、前日に装着して問題ないことを確認。思えば、実験しとこうと思った時点で若干の不安があったんだ、よ、なぁ。
とにかく取れない。
ぴたっと張り付いて取れない。
取れないことは前にもあったし、ま、何度かやってれば取れるだろう。
いよいよ取れない。
「あのーーー、目薬、買いに行きたいんだけど」と申告した時点でもう、目がかすんでよくわからないことになっていた。
白衣の薬局店員は、「コンタクトが、取れない。そーですねえ、……ずいぶんと、赤いですね」と言い、人工涙液を勧めてくれる。
目を洗う「アイボン」がだめなら(説明書にコンタクト装着時は使用しないでくださいと書いてある。余計くっついたらと思うと、とてもじゃないけど怖くて使えない)、と、家人は水中メガネに水を入れてまばたきすることを提案。なるほど、形状は一緒、だけど、水道水直撃で痛い痛い痛い。
もうあきらめた。
「明日、眼科に行く……。このまま寝ちゃっていいか、訊いてみる」。
なにかとお世話になる、家人の職場の「医療相談」に電話。
イ・今日はそのまま寝ても仕方ない
ロ・目を開けるときにはりつくかもしれないから、人工涙液の目薬をさして、ゆっくり開けるように
ハ・明日眼科に行ってください
眼科で「ほら」と取ってもらった夢を見て、
夜中に一度起き、「ここで取れたら明日楽だぞ」と再チャレンジしたけど、ますます痛い。眠れなくなった。もうなにがなんだかわからない。
翌朝。
涙でかすんでよくわかんないけど、このものすごい目は、どこかで見たことある。
目が血走って、特に下の方(せっせと指でつまんだあたり)が真っ赤。
そうだ、スターウォーズエピソード3「シスの復讐」だ。
アナキン・スカイウォーカーが、ダース・ベイダーになっていく過程の目だ(!)
「あーー、ダークサイドに堕ちてしまうーーー」と益体もないことをぼやくわたしを乗せ、家人は仕事を休んでクルマで眼科まで送ってくれた。