昼過ぎに、庭師さんがやってきた。週末に来るかなー、来るよなーと思っていたところだった。
「梅、落ちてきてますから、取りますね」
‥‥来る気がしてるんだったら、8リットル瓶を用意するとか、ホワイトリカーを買いに行くとかしとけばいいのにねえ。どーするどーする。今年は多そうだけど、どれくらい取れるんだろう?
「今年はすごいですよ。いいですよ。あ、もうこの袋破れちゃって」
ざっと3キロの袋がみっつ、たっぷり。梅の木一本で‥9キロ。
無理、無理無理。これ全部梅酒にしたら、とても飲みきれない。
「昔は、飲んだんだけどねえ」と母が嘆息する。
そーです、子どもの時分から、朝起きておちょこ一杯。身体にいい、そしておいしい。
おかげで、そこそこ元気な上、よく飲める体質に育ちました。
でもねえ、今はねえ、クルマだからねえ、朝飲めないし。夜に飲むには梅酒は甘い。
かくして、毎年着実に、梅酒の在庫が増えてます。
その上にどんと9キロ。梅酒に換算すると‥‥したくない。
さらに「こんなに粒の大きい、傷のない梅ははじめて」と母がいうくらいの出来。
LINEとメールで「青梅余ってます!」と友人に送信。
わずか50分で、7キロ。あっという間に貰い手がつきました。
正確には、希望を全部足すと12キロ。「1キロでもいいよー」とのありがたい譲り合いと、「お声がけしたのに、ごめんなさい!!」で、無事解決。
ところで、貰い手は全員お茶の友人です。
訊いといてなんですが、みんな、まめだなあ、えらいよなあ。
「いい友だちだねえ。お茶、やっといてよかったでしょ」
なぜか母にいばられる。