やっぱり、本棚に入りきらない。
「マンガってさ、読むときまとめて読むよね。一巻だけ抜き出すんじゃなく、固めて出すから、横積みにしてもいいかなあ」などと悩んでいると、
「ARIA、完全版が出てるよ」と家人(中)が指摘する。
「なんと」
「7巻になってる」
計14巻が7巻。これはこれは。
「あ。でも高さは高くなってると思うよ。一冊の厚さもけっこうあるし」
「高さは高くてもいい。全体が薄くなれば、もうそれで」
値段も高い。けど。
「‥値段より、薄さを気にする日が来るとは思わなかった。学生時代には考えられない」。
思えば遠くへ来たもんだ。